コーヒーが苦手という理由でおそらく一番多いのは、苦味ではないでしょうか?
かく言う私も、以前はコーヒーの苦味が苦手でした。
学生の頃は、コーヒー飲料といえば甘いグリコのカフェオレくらいしか美味しいと感じなかったものです⤵(今でも好物です)
そして自分の周りもコーヒーは飲んでなかったですね。
飲むとしたら、やっぱりお茶かジュース類でした。
でもそれは市販のコーヒーだったり、外で飲むコーヒーに砂糖やコーヒーを入れたりして飲んでいたので、コーヒー本来の味の美味しさを知らなかったというのはあると思います。
今では、学生年代の方でもコーヒー好きというのは以前より増えているように思います。
それでもやはりコーヒーの独特の苦みや酸味を苦手とする人は多いようです。
しかし大人になると、「苦味に慣れてくる。または美味しいと感じるようになる。」
こういう方は多いと思います。
お酒に例えるなら、20歳から飲みだした当初は甘いカクテルやチューハイを好み、徐々に苦味のあるビールを美味しいと思うようになるのはよくあることですよね。
目次
苦味とコーヒー
なぜ歳を取ると苦味に強くなるのか?
人間はそもそも年齢を重ねるほど苦味に強くなるようになっています。。
それは自分自身でも実感するものではないでしょうか?
これは、舌の表面にある味蕾(みらい)と呼ばれる細胞の働きによります。
味蕾(みらい)とは味を感じる細胞で、この細胞を伝って脳が味を認識するのです。
しかし、この味蕾(みらい)という細胞は年齢を重ねるほど減少していきます。
要するに苦味に強くなる理由は、味を感知する細胞が減少することにより味の感度が鈍り苦さを感じにくくなったからと言えます。
細胞の減少って老化みたいで少し悲しい理由ではありますね。
でもこれが、子供より大人の方が苦味に強いということなんです。
そもそも味覚には甘味・苦味・旨味・苦味・酸味の5種類があり、その中で苦味と酸味というのは人間が本来、本能的に毒物を察知する味覚なんです。
ですので、素直に美味しいと感じにくい味覚なんです。
コーヒーには苦味と酸味、両方が揃っているからこそ難しい味なんですね。
なぜなら大人に比べて味蕾(みらい)の細胞が多い分、苦味を強く感じるはずですからね。
子供の頃って粉薬はオブラートに包まないと飲めなかったり、食べ物であればピーマンのような濃い苦味を感じるモノは食べなかったりしますよね。
この理由を知ると、大人が子供に無理やり食べさせるのではなく味付けを工夫して苦味を消す等の工程が必要なのかもしれませんね。
もちろんある程度日常的に食さなければ、いきなり飲んだり食べたりしても美味しいとは感じないと思いますが、若い方は現在苦いモノが食べれないという人でも、歳をとれば食べれるようになるともいえます。
なので子供年代がコーヒーを好んで飲まないのは仕方ないことなのかもしれません。
それでもコーヒーを飲むには?
コーヒーが苦いと一度感じると、食べず嫌いのようにその後ピタッと飲まないようになるかもしれません!
周りにも結構いたりするんですよ、こういう人!
そんな人のためにも、出来るだけ美味しくコーヒーを飲むための一例です!
砂糖やミルクを入れる
定番すぎるのですが、単純に苦味や酸味を消すには甘みを加えることです。
アイスコーヒーであれば、シロップを入れてみると良いと思います。
ぐっとコーヒーが飲みやすくなるでしょう。
でも、健康に良いと言われるコーヒーも、それはブラックコーヒーだったらということを忘れてはいけません。
砂糖の甘味は人間が好んで欲する味と言われていますが、一方で麻薬のような刺激性もあり脳を破壊する物質とも言われています。
ちなみに、歳を重ねるほど苦味に鈍くなり強くなるのですが、年配の方は意外に
砂糖やミルクを入れるのを好みます。
これは、昔砂糖が手に入りにくい貴重なものだったので砂糖に対する意識が現在の人と違うからだそうです。
私の祖母もドバドバ砂糖を入れてコーヒーを飲んでいたものです。
もはや甘すぎて珈琲とは別のような飲み物で、子供のころの私でも飲める味になっていました!
なんでもほどほどが大切です。
あと根本的な解決策にはなりませんが、甘いお菓子と食べるのもコーヒーを美味しく飲む方法です。
苦味のあるものは、甘いものと合うんですね。
ちなみに苦みのあるコーヒーには、より味の濃いケーキ等が合うと言われています。
深煎りより浅煎りor中煎り
コーヒーは豆の種類でも味が変わるのはご存知の通りかと思います。
やみくもに有名なコーヒー豆を選んだり、値段が高いコーヒーが飲みやすいという訳ではありません。
まずは、深煎り豆より浅煎り~中煎りの豆を使用したコーヒーを飲むことです。
深煎り豆には、甘味のするものはありますが基本的にベースは苦味中心の味になるからです。
ですので深煎りはコーヒー上級者と言われることもあります。
浅煎りや中煎りは苦味が抑えられているので、苦手な人はまずこのあたりから飲んでみてもいいのではないでしょうか?
店ごとにブレンドする豆や味は当然異なり、お店の顔としてブレンドコーヒーはあります。
お店の顔ということは、主張の激しい味を選ばず、多くの人に伝わる味にする傾向があるためバランスが取れて飲みやすい豆が多い印象です。
もしブレンドではなくシングルオリジン(ブレンドではない単一の豆)としてなら、ブラジルは全般的に飲みやすいです。
ブラジルが世界一の生産量というのは色んな要因がありますが、いい意味で個性の強すぎない味というのはあります。
個性が強すぎないのは、バランスが取れた味でもあり万人受けする味でもあります。
苦手な味覚の2つ酸味とにがみが主張しすぎないのです
日本でも安定して人気があるのにはやっぱり訳があるんです。
飲むと分かりますが、後味がすっと消えていって残りにくいんですよね。
コーヒーの苦みだったり酸味というのが、後味で残りにくいのは初心者向きのコーヒー豆と言えます。
缶コーヒーよりドリップコーヒー
最近は缶コーヒーもコンビニコーヒーに対抗すべく美味しくなってきたと言われています。
それでも缶コーヒーに使われるコーヒー豆は苦味の強いロブスタ種がベースです。
缶コーヒーよりドリップコーヒーのような、味に幅のあるアラビカ種を主体にしたコーヒーの方が単純に飲みやすいと思います。
私も、自分で入れたコーヒーを飲んだことでコーヒーが好きになりました。
砂糖やミルクがなくても、苦味以外の味わいを感じることが出来るドリップコーヒーは、やっぱりコーヒー入門といえる飲み方です。
苦みのイメージが変わると思います。
初心者はコーヒーは苦いだけの飲み物と思ってそうですが、甘味もあれば酸味もあるんです。(辛味はないですけど)
コーヒーにとって最大の難敵!?である苦味のイメージは、このように年齢を重ねるにつれて味わい深いものになります。
喫茶店だけでなくコンビニでさえドリップコーヒーが飲める時代です。
以前と比べれば、美味しいコーヒーを飲むチャンスって確実に増えていますよね。
今回もご覧いただき有難うございました。