こんにちは かーふぁです。
今回は、ボリビアのコーヒー豆について書きたいと思います。
ボリビアのコーヒー豆
ボリビアってどんな国?
ボリビアは南米に位置し、ブラジルとペルーやチリに挟まれたような形にあります。
アンデス山脈が国土の大半を締めて、地域の多くが2.000~4.000mの高地に位置する内陸国です。そのような地域的な背景から高原の国とも呼ばれております。
国の面積は日本の約3倍にもなりますが、人口は1.000万人程となっています。
もともとはスペインの植民地でしたが、鉱物資源が豊富だったこともあり、昔から重要拠点となっていました。その中でも、ポトシ銀山に代表される銀の産出により当時のヨーロッパ経済に多大な影響を与えたといわれています。
先住民族の多い南米の中でも、特に割合の多いのが特徴で、人口の半数以上占めています。
そのような国柄もあり、ボリビアの正式名称は「ボリビア多民族国」と呼ばれています。
この背景には2005年に初めて先住民として大統領になったモラレス氏は、先住民の権利拡大を目指し新憲法を発布したことから始まります。
この時に国名が共和国から多民族国へと名称を変えたと同時に第二の国旗も定められます。ウィパラと呼ばれ、もともと先住民族のアイマラ族が使っていた旗です。
このような珍しい背景からもある通り、先住民と非先住民との共存を強く願った国なのです。
ボリビアのちょっと面白いところは、首都が実質2つ存在するということです。
なんでも、憲法上の首都はスクレと呼ばれる都市ですが、国会や国連施設など本来
首都にあるべき機能はラパスという都市に集中しているのです。
そのラパスは世界で一番標高の高い場所にある首都でもあります。
その高さは約3.600mで、富士山が3.776mですからほとんど変わらないような所にあるわけです。
当然、普通の人が行くと高山病の危険性すらあります。
この街の玄関口になる近郊のエルアトルの空港はさらに高い4.061mですから驚きです。
もちろん、世界一標高の高いでも空港にもなります。
航空機もほとんど高度を下げることなく着陸する事もあり、空港には高山病に備えて医師が常駐しています。
町に出ればホテルには酸素ボンベが常備されている程です。
しかし、そんな環境下で住めるのは高山病自体は2.3日で治るもので、元々住んでいる住人には影響がないと言うことだそうです。
また、内陸国にも関わらず海軍が組織されているのも変わった特徴です。
実は昔ボリビアは今のチリ側へ、海に面した領土を持っていました。
これは当時鉱物資源を、隣国海側に位置するチリに取られることを恐れてペルーと共に協定を結んだことから始まります。
そうすると、やがてチリとの関係は悪化して戦争になりますがボリビアは敗れてしまいます。
その時の代償として、チリに海側の領土を受け渡した結果、海と接することのない内陸国となってしまったのです。
ボリビア人の海を取り戻したいという思いが、今でも海軍が存続する理由です。
観光地としてはウユニ塩湖が有名です。
名前は知らなくても写真を見れば一度は見たことがあるであろう、鏡のように透き通った中、人や車が渡る姿はまさに絶景です。
天空の鏡と呼ばれるのもうなずけます。
ボリビアのコーヒーの歴史
もともとアンデス山脈からなる標高の高い山々が多く、その影響もあり適正環境と言われる1.500m以上の高地でも多くコーヒーが栽培されているのが特徴です。
雨季と乾季に分かれており、標高の高さも相まって寒暖差もありコーヒーの栽培には適しています。
中でも有名なのがコパカバーナ農園の豆で、コーヒーの街とも言われています。
2001年ごろからは、スペシャリティーコーヒーの評価システムを導入しており、品質も上昇してきています。
ただ、農園の多くが小規模な農園で占められており生産量自体は決して多くありません。
流通量が多くない状態ですので、日本ではあまり見かけることはないかもしれません。
ボリビアのコーヒーの特徴
ボリビアのコーヒー豆は古い品種であるティピカ種や、カトゥーラ種の栽培が盛んです。
味は、雑味が少なくバランスが取れているのが特徴です。また、甘酸っぱい上質なフレーバーを持ち合わせています。
焙煎は豆の種類にもよりますが比較的やわらかいので中煎り~中深煎りにすると、その
味を存分に引き出せます。
コーヒー栽培の盛んな南米地域の中でも少しなじみが薄く、日本でお目にかかることは中々ないだけに、シングルとして見かけた時はその貴重なコーヒーを飲みたいものです。
今回もご覧いただき有難うございました。