こんにちは かーふぁです。
今回はインドのコーヒー豆について記事を書いていきます。
インドは、どちらかと言えば紅茶が有名です。紅茶の茶葉の代表的な産地で、
有名な飲み物もチャイやラッシーのイメージが強く、コーヒーはなかなか連想しないのではないでしょうか?
しかしインドはアジア圏を代表するコーヒー産地の一つです。
アラビカ種に関してはアジア1位の栽培国でもあります。
目次
インドのコーヒー豆
インドはどんな国?
まずは、その広大な国土面積と人口が思い浮かべられます。
国土は世界で見ても第7位の面積を誇り、日本の約9倍にもなります。
また、人口に関しては中国に次ぐ世界第2位を誇り、その数は
13億5000万人と世界を見渡しても10億人越えは中国とこのインドだけです。
しかも、人口の伸びが半端じゃなく20年前までは10億に満たなかった人口を考えると爆発的に
増えている事が分かります。
このままいくと2027年頃には中国の人口を抜くと言われていますから
これからBRICSと呼ばれるように、世界経済的にもますます影響力を持つのではないでしょうか?
そしてインドの特徴として有名なのに、宗教の一つヒンドゥー教があります。
国民の約8割が信仰するヒンドゥー教はカースト制度のもと、信仰する人々は基本的に不殺生を原則にして菜食主義になっています。特に牛は神聖な動物です。
なので、一般的に食べられる日本の牛肉を使ったカレーと違い、鶏肉が主流なのもそういう事情からなります。
歴史的には、古代の四大文明の一つ、インダス文明からも分かるように早くから発展してきた背景があります。
ただ歴史上から、この文明は急に途絶えて、その理由も未だはっきりと原因が分かっていないようです。
その後、ヨーロッパのイギリスによる植民地時代が始まります。
教科書にも出てきますから、インドとイギリスの関係はよく知られているかと思います。
イギリスの紅茶文化もインドあっての事です。
この植民地支配は戦後まで続きました。
また、先程国民の約8割がヒンドゥー教信者と書きましたが、残りのうちの1割がイスラム教です。1割と言ってもインドの人口です。1億人を超える信仰者を抱え、普通の国よりよっぽど多い比率です。
その他宗教国家の宿命ともいうべきか、宗教争いが戦後起きてしまいます。
その結果勃発したのが、印パ戦争であり、イスラム教との対立により生まれたのが
パキスタンです。
今もカシミール地方と呼ばれるインドとパキスタン北部を中心に緊張が続いています。
このように宗教色の強いインドは国旗にも表れています。
国旗には三色使われていますが、その内の一つはサフラン色と言われる珍しい色を使っています。
それぞれの色に意味があり、サフラン色はヒンドゥー教の色であり、緑色はイスラム教を表します。
残りの白色は、この二つの宗教の和解と、それ以外の宗教である仏教、キリスト教、ジャイナ教やシーク教を表しているのです。
そして国旗の中央にあるマークのようなものは、釈迦の教義を示す車輪型の法輪(チャクラ)と呼ばれるものになります。
また、インドは他宗教であるだけでなく他言語の国でもあります。その数は大小含めると800種を超えると言われており、その象徴になるのが紙幣です。
インドの紙幣には合計で17種もの言語で綴られているというから驚きです。
これは名目上、公用語はヒンドゥー語なのですが、多民族のそれぞれが自分達の言語に誇りを持っている事もあり、準公用語となっているのが22種類あるからが理由となっています。
インドのコーヒーの歴史
インドは世界的に見てもコーヒーの生産量は実は高い国です。
アジアでは3位、世界で見ても5位の生産量を誇ります。
文化的に紅茶のイメージが強いですが、コーヒーの方が歴史的には古く
南インドではコーヒーの方が多く飲まれていたりします。
コーヒーの栽培も南インドで始まります。
17世紀頃にイスラム教徒の人間が、イエメンからコーヒーを密輸で持って帰ったのが
始まりと言われています。
このあたりは他のコーヒー生産国の起源と違って面白いところです。
そして栽培されたと言われる地域はカルナータカ州と呼ばれ
今でも、国内総生産の約7割を占めるコーヒーの一大産地になっています。
昔から、アジア圏のコーヒーらしくロブスタ種が主要な生産豆でしたが、
アラビカ種も増えていき今では、ほぼ生産量の半分の割合にまでなりました。
インドのコーヒー豆の特徴
インドのコーヒー豆は、まず独特のスパイシーな芳香さと、苦味を連想される
人は多いと思います。
その苦味は時に喉につっかえるような苦味を感じるので初心者受けは決してしないかも
しれませんが、苦味の好きな上級者になると、逆にこれぐらいでなければ物足りない
という味わいでファンも多いのがインドの豆の特徴です。
また、インドの固有品種でケント種と呼ばれる豆があります。
ティピカ種との交配種で、1920年代に名前の通りケントと言う人物に発見され、栽培されたのが最初です。
酸味・苦味共に主張しすぎず飲みやすい品種で、ブレンドの際もよく使われます。
そして、欧米で特に人気の銘柄となっているのが、インドモンスーンと呼ばれるコーヒーです。
こちらはインドの土地柄、5~6月に訪れる季節風モンスーンの影響を利用して加工されたコーヒーで、酸味がほとんどない、苦味が特徴のコーヒーになっています。
インドの豆の焙煎は、中深煎りから深煎りが最も適していて、数多くの産地国の豆と比べても特に深く焙煎される傾向にあると思います。
どうしても、焙煎が深煎り傾向なのもあり昨今のコーヒーブームである浅煎りとは一線を画すので
店で見かけることも飲む機会も中々ないかもしれません。
ですが苦味のある昔からのイメージの
コーヒーを好む人にとっては、ぜひ飲んでみたいコーヒーになっています。
今回もご覧いただき有難うございました。