こんにちは かーふぁです。
今回はベトナムのコーヒー豆について記事を書きたいと思います。
ベトナムのコーヒーと言えば、どういうイメージをお持ちでしょうか。
市場に出回っている豆でベトナム産コーヒー豆を見かけることは、なかなかないと思います。
なぜなら、ベトナムのコーヒー豆はほとんどがロブスタ種だからです。
ロブスタ種の多くは缶コーヒーやインスタントコーヒーに使われます。
一般に手で淹れる事がメインのアラビカ種の豆はほとんど生産されていません。
しかし、コーヒー全体の生産量はアジア1位、世界で見ても第2位を誇ります。
ですので、缶コーヒーやインスタントコーヒー等を飲むなら、知らず知らずのうち
にベトナムのコーヒー豆を飲んでいるといった感じでしょうか?
目次
ベトナムのコーヒー豆
ベトナムってどんな国?
ベトナムは、東南アジアに位置し面積は日本から九州を省いたくらいの国土です。
人口は約9600万人で、ここ10年の間に1000万人もの人口増となっています。
またベトナムは50もの民族からなっています。
昔はフランスの植民地だったこともあり、フランス語も使われています。
ベトナムと言えば、ベトナム戦争を連想する人も多いと思います。
1955年から始まった戦争は1975年までに及びます。
旧ソ連有する社会主義側を北側に、アメリカを有する資本主義側を南側に位置して
始まった戦争です。この時代、資本主義と社会主義で世界的に緊張があった時代でも
あります。
この時使用した枯葉剤が多くの民間人の健康に影響を及ぼしたのは有名です。
最終的には、社会主義陣営の勝利となったので、現在も社会主義国家となっています。
日本との接点も多く、実は漢字文化圏でもあります。
日本古来から伝わる雅楽は大陸から伝わって日本風に変化したものですが、ベトナムにも同じく中国から伝わった宮廷音楽が存在し同じような音楽として残っています。
観光地としては、首都ハノイやホーチミンをはじめ、多くの建造物や風光明媚な自然が
残っています。
特に世界遺産にもなっているハロン湾は、入り組んだ地形に浮かぶ突き出たような島の
数々は、よく写真でも見かける有名な観光地の一つです。
ベトナムのコーヒーの歴史
コーヒー栽培の歴史は世界的に見ても比較的浅い国になります。
ヨーロッパ人宣教師により持ち出されたのが始まりと言われています。
先にも少し書きましたが、もともとフランスの植民地だった事もあり、その時にフランス人によるプランテーション栽培が始まりました。
ベトナムの地形は南北に長く、山間部が多くの割合を占めています。
比較的高温で雨量も多く、特に南部では台風の影響もあるので、病害虫に強く気候に
あまり捉われないロブスタ種を中心に栽培されています。
ですが、近年は台風被害の少ない北部を中心にアラビカ種の栽培も増えてきて、時折日本でもベトナム産アラビカ種を見受けるようになりました。
これから、店頭で見かける機会もさらに増えていくかもしれません。
話を戻し、始めはそのコーヒーの苦味がベトナム人に受け入れられる事がなく、栽培して収穫されてもほとんどが、本国フランスに持ち帰っての消費でした。
しかし、フランス人が良くコーヒーにミルクを入れていたのを参考に
ベトナムでは代用品のコンデンスミルクを使用した飲み方で定着していきます。
それが、ベトナムコーヒーと呼ばれ日本でも有名です。
またベトナムの街中ではカフェが多く軒をつられ日常生活に
広くコーヒーが浸透しているようです。
ベトナムのコーヒー特徴
ベトナムのコーヒー豆の大半はロブスタ種です。
ロブスタ種の特徴は、アラビカ種に比べて酸味がほとんどなく苦味や渋みが強い傾向に
あります。
豆の大きさはアラビカ種と比べると小ぶりなのが特徴です。
その苦味の強さから、あまりドリップ等の手で淹れるコーヒーには適さず
インスタントコーヒーや缶コーヒー・リキッドコーヒー等の加工されるコーヒーの
原料となることがほとんどです。
そんなコーヒーを飲みやすくしたのが、先にもあったベトナムコーヒーです。
専用のフィルターを使い、深煎りの豆を入れお湯で抽出。
カップにはコンデンスミルク(練乳)を入れ抽出したコーヒーと混ぜ合わせて作ります。
意外と作り方は簡単ですね。
正直飲んだ事はありませんが、結構甘いみたいです。
ちなみに器具は日本でも普通に買うことが出来ます。
あまりベトナムのロブスタ種のコーヒー豆はなじみがないかもしれませんが、もし自宅で作るならベトナムコーヒーのような飲み方で味わうことも可能です。
日本から同じアジアという事もあり最も近いコーヒー生産地の一つになります。
その利点からもベトナム産アラビカ種がこれから日本に流通する気配もあり、これからが楽しみなコーヒー産地の一つではないでしょうか?
今回もご覧いただき有難うございました。