今の浅煎りコーヒーの流行はすごいですよね!
もう流行というより完全に定着したように思います!!
エチオピアのイルガチェフ(浅煎り豆で有名な品種)なんかすっかりブランド化した人気商品です。
私もコーヒーの新店とか気になって訪れたりするんですけど、多くがサードウェーブの流れをくむもので、浅煎り中心のラインナップの店が多い気がします。
そしてコーヒーと一緒に出されるカード(あれは何ていうのでしょう?)には、カシスやベリーを思わせる香りと味わい、みたいなことが書かれています。
「オシャレアイテムなのか?浅煎りコーヒーは?」
そこで気になったんですが、果たして浅煎りと深煎りどちらの方が好まれているのでしょうか?
目次
浅煎りと深煎り どっちが好まれるのか!?
例えばカレーだったら最近でも昔ながらの欧米カレーのお店もありますが、だんだん傾向としてスパイスカレーやスープカレーの新しいお店が多くなりました。
コーヒーに例えるなら昔ながらのカレーは喫茶店であり、スパイスカレーはサードウェーブのカフェでしょうか?
どちらも好きですが、私の世代ではまだ昔ながらの欧米カレーを好む人が周りにも多いです。
でも恐らく「最近の子や流行に敏感な人達はスパイスカレーを好むんだろうな」とも思います。
飲食店検索の大手、ホットペッパーグルメのアンケートで「外食で食べてみたいカレー」というものを見ました。
男性調査こそスパイスカレーは1位の昔ながらのカレーと肉薄の2位ですが、女性調査ではすでにスパイスカレーが1位となっています!?
もちろん、スパイスカレーのお店には味以外にも見た目が映えるカレーだったり雰囲気のいい店が多い傾向もあります。
それが影響しているのもあると思いますが盛者必衰を感じられる結果でもありますよね。
では、コーヒーでも酸味が強い浅煎り豆を好む傾向に変わったのでしょうか?
昔からの深煎りコーヒーはもはや時代遅れ?で好きなコーヒー1位は浅煎りなのでしょうか?
確かに豆本来の味を出せる浅煎りコーヒーは、フルーツやチョコレート・ナッツに例えられることも多く、それだけでも深煎りコーヒーよりつかみどころは多いです。
サードウェーブのお店は総じて店もキレイでしょうから、目に映る情報からも浅煎り有利に働くことは何となく想像できますよね。
浅煎りと深煎りの違い
浅煎り豆と深煎り豆の主な特徴
そもそも、焙煎度の違い(コーヒー豆に熱を通して焼く時間)によって浅煎りと深煎りに分かれます。
その間が中煎りで、今回の話題には上りませんが一番定番であろう焙煎でもあります。
焙煎の違いにより色の変化や味に多大な違いが生まれるのです。
厳密には、浅煎向きの豆や深煎り向きの豆とかもあるのですが、例え同じ豆でも焙煎で
違った味になるので、そこがコーヒーが一概に同じ味とは言えない面白いところです!
浅煎り豆
色: 黄土色(小麦色)
焙煎: ライトロースト・シナモンロースト
代表的な豆: アフリカ系の豆に多い
エチオピア イルガチェフ
ハワイコナ
イエメンモカ etc
味: 酸味が強く苦味がうすい
よくフルーティーな香りや味に例えられる
深煎り豆
色: 濃い茶色
焙煎: フルシティロースト・フレンチロースト・イタリアンロースト
(フルシティは中深煎りの位置づけ)
代表的な豆: アジア系の豆に多い
インドネシア マンデリン
インド etc
味: 苦みやコクが強く酸味が弱い
浅煎り豆と深煎り豆の重さ
浅煎りと深煎りでは、浅煎りの方が重いんです。
持ったらなんとなく気づきますよ。
まずドリップしたら分かりますが浅煎り豆は、ほとんど膨らみ(ドーム)が出来ません。
逆に深煎り豆は酸化が進んでいない限りきれいな膨らみ(ドーム)が出来やすいです。
これは豆に含まれる水分量の違いです。(浅煎りは水分が多い・深煎り豆は水分が少ない)
浅煎りだと、
水分量が多い=豆自体が重い=重い分ドリップでお湯を注いでも上に上がってこない
深煎りだと、
水分量が少ない=豆自体が軽い=軽い分ドリップでお湯を注ぐと上に上がってくる


左が深煎り豆を使ったドリップで右が浅煎り豆を使ったドリップです。
このような関係が成り立ちます。
浅煎り豆がドーム状に膨らみにくいのはこのためなんです。
アメリカンコーヒー=浅煎り
浅煎りのコーヒーは近年、急に流行したように思うかもしれませんが以前から喫茶店でも飲まれていました。
今まで日本では浅煎りのコーヒーが飲まれてこなかったというわけでは決してありません。
その浅煎りのコーヒーとは、アメリカンコーヒーです。
アメリカンコーヒーは、いわば浅煎り豆で入れたコーヒーのことを指します。
厳密にいえば、多めのお湯を使って入れるのでアメリカンコーヒーの作り方は少し違いはあるのですが、よく勘違いされているようなコーヒーをお湯で薄めて飲むモノというのは間違いです。
昔からアメリカではコーヒーは深煎りではなく浅煎りで飲む習慣がありました。
ですからアメリカでは、シアトル系に代表されるようにセカンドウェーブで深煎りが流行り、今日のサードウェーブでまた元の好みだった浅煎りに戻った事になりますね。
このあたりは、日本と流れが違ってます。
ちなみにアメリカンコーヒーとは日本で作られた和製英語で、海外では通用しないそうです。
区別するために、わざわざ別のメニューとしてアメリカンコーヒーがあるわけですから。通常のブラックコーヒー=深煎りというのが今までの常識だっととも言えますね。
浅煎りと深煎りどっち派?
気になる結果ですが、アレ!?
浅煎り派が約3割で深煎り派が7割!?
浅煎り派以外に少ないんですねー、深煎り強し!!
その他は中煎り派なんでしょうか?
浅煎りって、もしかしたら店も含めて雰囲気を味わうためのモノなのでしょうか?
それとも情報操作のように流行を作ってたの?
確かに今でもコンビニのコーヒーや大手コーヒーチェーンのコーヒーって酸味より苦味よりですものね。
サードウェーブ系のコーヒー店より圧倒的数をなす、コンビニコーヒーの味の傾向を考えると「コーヒーと言えば苦い飲み物」という認識は昔も今もそれほど変わっていないのかもしれません。
実は人間って酸味は暑い季節に好む傾向があり、苦味のある深煎りは寒くなると飲みたくなる傾向にあるみたいです。
確かに私も、普段深煎り派なのですが、夏場になるとすっきりした酸味のコーヒーも飲みたくなること結構あります!
春夏秋冬ある日本ですが、とはいえ暑い季節より寒い季節の方が相対的に長いわけですし苦味を求める期間が長いのもあると思います。
まとめ
昔からのコーヒー好きな方は深煎りの苦みを味わって来たと思うので、浅煎りの強い酸味が苦手な方が多いようです。
逆に若い方は、浅煎りコーヒーが身近に触れる機会が多いのでの、コーヒーの酸味への抵抗が少ないかもしれませんね。
そのあたりの影響が出ているかもしれませんね。
これが、10年20年後には、また違った結果が出るかもしれませんね。
でも、浅煎り豆はコーヒーの選択肢を増やしたのも事実です。
コーヒーの苦みが苦手な人にとっては、浅煎りは新しいコーヒーの入り口にもなるでしょう。
今回もご覧いただき有難うございました。