こんにちは かーふぁです。
今回はルワンダのコーヒーについて記事を書きたいと思います。
目次
ルワンダのコーヒー豆
ルワンダってどんな国?
ルワンダはアフリカの東側に位置する国で、お隣にはタンザニアやブルンジ等
近隣国もコーヒーの産地として有名です。
国土は狭く、日本の四国程の大きさで人口は1.000万人程となっています。
ルワンダも他のアフリカの国々と一緒で19世紀代、ヨーロッパ諸国の統治化となり、ドイツの保護領として植民地支配を受けます。
その後、ベルギーの植民地となり独立したのは1962年頃です。
当時はまだ、世界の最貧国の一つでしたが国の経済再生計画もあり、アフリカの中でも
特に発展を遂げることとなります。
しかし1980年代後半から、ルワンダ愛国戦線と呼ばれるツチ系難民とルワンダ政府の
間で内戦が勃発します。
その間に起きたフツ過激派による少数派ツチ族への大虐殺は犠牲者80万人にも及ぶと言われています。その割合は当時の人口の10分の一にもなり、しかもそれが僅か100日ほどの間にです。
人の持つ残虐な部分を思い知らされる出来事です。
こういった血の流れる長い内戦により、経済は衰退しましたが、今ではアフリカでも治安の良い国の一つになり、IT国家として再度発展を遂げ復興しようとしています。
ルワンダのコーヒーの歴史
ルワンダのコーヒーは植民地時代に、農家それぞれに70本のコーヒーノキの栽培を
義務付けるという取り組みから始まりました。
その名残もあり、大規模な農園はほとんどなく、今でも小規模な農家での栽培が大多数を占めています。
ルワンダは国土の大半が丘陵地となっており、千の丘の国と呼ばれるほどです。
そういった地形柄、寒暖の差が大きく、1500m程の標高を多く有するため
コーヒー栽培には適した環境でした。
また1年に2回の雨期があり、ミネラルを多く含む火山灰土壌も美味しいコーヒー豆ができる
環境の一つです。
内戦からの復興とともにコーヒー産業も力を入れるようになり、今では一躍世界から
注目される豆の一つとなりました。
当時はまだ、自然乾燥式のナチュラル製法によるものでしたが、
2000年頃からスペシャリティーコーヒーとして輸出を目指すことを目標に
水洗式へとシフトしていきます。
また、政府は2010年を機にウォッシングステーションと呼ばれる生産処理工場を整備しはじめ、現在では140以上もの施設が稼働しています。
このウォッシングステーションには、各小規模農家にて手摘みされたコーヒーチェリーが運び込まれます。
そして収穫されたコーヒーチェリーは、ここでウォッシュトによる完全洗浄とアフリカンベットにて天日乾燥されます。
その後も人の手により一つ一つ選別がされるため、非常に手間がかかっている事からも分かる通り上質なコーヒー豆に仕上がります。
現在ではルワンダの輸出品目で売上一位をコーヒーが示しているのは、このような国を挙げての政策が功を奏していると言えます。
そして、COE(カップ オブ エクセレンス)オークションにアフリカで初めて開催された国でもあります。
今ではアフリカの中でもルワンダのコーヒーは高い認知度を受けています。
ルワンダのコーヒーの特徴
ルワンダのコーヒー豆はブルボン種が主な栽培品種となっており、総じて小粒なのが特徴です。
苦味は抑えられており、酸味とフルーティーなフレーバーを持つバランスの取れた味わいになっています。
また、主張が強くないので後味がきれいで飲みやすくなっているのも特徴です。
ちなみに豆の等級はカッピングテストと欠点豆の数によって付けられており
その等級は5段階、G1・G2・G3の順となっています。
アフリカ産のコーヒー豆の中でも知名度はケニアやエチオピアに比べて
どうしても落ちますが、今注目のコーヒー豆の一つです。
見かけたらぜひ、飲んでみたいコーヒーです。
今回もご覧いただき有難うございました。