かーふぁライフ

コーヒーと時々紅茶のシンプルな生活

コーヒーノキにおきるさび病とは?

 

コーヒーに関して書いている記事を読むと、さび病が起きたとか過去に被害を受けたっていうのを見ますが、そもそもさび病ってどんなモノなのでしょうか?

 

 

 

 

コーヒーノキにおきるさび病とは?

 

 

さび病とはどんなモノなのか?

 

 

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さび病とはコーヒーノキにおきる病害の事です。

2~3年で枯れてしまう伝染病で、コーヒー農業の従事者にとって最も恐れられているものの一つでもあります。

 

さび病菌と言われるカビの一種により、伝染すると葉に赤さびのような斑点ができて、次第に葉全体に広がると、葉が枯れて落ちてしまうという現象がおきます。

 

これが、他の葉にも移っていくとコーヒーノキ全体の葉を枯らす事となり、光合成機能を失ったコーヒーノキは、やがてコーヒーの実は実らないまま、木ごと枯れ果ててしまうのです。

 

このさび病は種類は違いますが、他の植物にもなりうることで野菜や草花・果樹にも引き起こります。

日本でも4~5月・9~10月と気温が穏やかになると発生する可能性が高くなります。

 

さび病の厄介な所は、空気感染することにあります。

さび病菌の胞子が空気中を漂い、他の葉や木・場合によっては、他の農園にまで風で運ばれていき伝染を広げてしまうのです。

 

また、一度感染すると防除することは不可能といわれ、枯れ果てるのを待つのみとなります。

 

コーヒーノキを植えてからコーヒーチェリーが実るまでは、少なくとも3年はかかりますから、さび病により農園が被害を受ければ正に死活問題となるわけです。

 

ただでさえ、生育に時間を要し環境に左右されるコーヒーノキですので、さび病は農園主の方々にとっては、何としても防ぎたいものなのです。

 

 

 

 

インドやスリランカを紅茶の国としたきっかけ!?

 

過去にこの恐ろしい病害が、1860年代アジア地域を中心に猛威を振るいました。

 

もともとは、この大規模なさび病の始まりはアフリカのエチオピアウガンダと言われており、その電線の波がインドやセイロン島(スリランカ)、ジャワ島といった地域にも訪れることとなります。

そして今までアジア地域で栽培されていたアラビカ種のコーヒーは壊滅状態となるのです。

 

よくサビ病の一例の話が出てくるのも、こういったアジア地域の話が多いと思います。

 

壊滅状態になった後は、やはり作物の早期復興と新たな品種が求められます。

 

そこで今までのアラビカ種のような病害虫に弱いコーヒーではなく、より栽培環境を選ばず病害虫に強い品種のロブスタ種の栽培が普及していきました。

 

この背景から分かる通り、アジア地域のコーヒー栽培がアラビカ種より圧倒的にロブスタ種の栽培が盛んなのは、さび病の影響があったからです。

 

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また、コーヒーではなく紅茶に植え替えられていった国もあります。

それが、インドやスリランカです。

 

インドやスリランカさび病をきっかけに農園は紅茶へと転換していきました。

またインドはコーヒー生産量自体は今でも世界第5位ですが約半分がロブスタ種であり、やはりコーヒーに関してもさび病の影響を大きく受けて栽培品種を変えていった経緯が見て取れます。

 

セイロン島に位置するスリランカは、今では紅茶の産地として有名ですが、さび病コーヒーが壊滅するまではコーヒーの一大産地でもありました。

実はさび病として初めて認識されたのは、スリランカでもあります。

 

今ではスリランカのコーヒーは耳にもしなくなりましたし、インドもコーヒー生産量自体は多いものの、紅茶の最大生産地として現在に至ります。

 

それ程にさび病によって、その後の国の主要農業まで変えてしまう程の影響力がありました。

 

紅茶の話 コーヒーだけではなく紅茶も - かーふぁコーヒーライフ

 

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最近では、1970年代に中南米を中心に大規模なさび病が発生しました。

このことからも分かる通り、どこの国でも起こる可能性があります。

 

特に近年の世界的な気候変動は高温が影響し、こういったさび病の起こる可能性を高めています。

コーヒーの一大産地での流行は世界的にも大きな影響を与える可能性があり、不作による入手困難や価格高騰の可能性を秘めています。

 

今でも中南米ではこのさび病の脅威が身近なものとして、対策を強いられているのです。

 

また近年、観葉植物として日本でもコーヒーノキを家で育てることが楽しめますが、同じようにさび病には注意が必要です。

 

万が一さび病になった場合は、観葉植物の場合は1本の木だと思いますので、取りあえず速やかにサビ病にかかった葉を取り除くことが、他の葉に伝染しない解決策になります。

 

まとめ

 

 

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やはり空気感染の恐ろしいところですよね。

お米を中心に病害虫に強い栽培品種を改良していく事は、農業のその後の歴史に大きく影響していきます。

 

コーヒーの場合、このさび病がその後のコーヒー生産に大きく影響を与えた事は言うまでもありません。

 

普通にコーヒーを飲む自分達には、直接肌で感じる様な身近なものではありませんが、さび病を知ることでコーヒーの歴史や背景をより知ることができるのでないでしょうか!?

 

今回もご覧いただきありがとうございました。