こんにちは かーふぁです。
今回はイエメンのコーヒー豆について記事を書きたいと思います。
イエメンと言えば、日本ではあまりなじみのない国ですが、コーヒーにおいては特別な国になります。
エチオピアと並び、最も古いコーヒー生産国の一つでもあるイエメンは、イエメンモカのような、代表する品種を持ちを多くの愛好家がいます。
目次
イエメンのコーヒー豆
イエメンってどんな国?
イエメンはアラビア半島の南部に位置する国で、北側にはサウジアラビアがあります。
日本からは、遠い位置にある中東のイエメンですが、地域的には同じアジアになります。
紀元前からシヴァの国と呼ばれ、旧約聖書などにも国の繁栄が書き記されています。
イエメンの現状は今も長い内戦が続いている状態で、政情は安定していません。
イスラム教シーア派と反政府武装組織フーシ派との連合軍による争いはイランとの間の
代理戦争ともいわれています。
現在、停戦中ではありますが、まだ予断を許さない状態です。
また、他のアラブ諸国同様、石油や天然ガスを産出するのですが、開発が進んでおらず砂漠地帯が多いこともあり、農業も盛んではありません。内戦も影響して、残念ながら経済的に最貧国の一つとされています。
イエメンのコーヒーの歴史
イエメンは最も古いコーヒー栽培国の一つです。
といっても元々、コーヒーノキが自生していたわけではなくエチオピアのコーヒーが伝わったものと言われています。
モカの名でも知られるモカコーヒー発祥の地でもあり、もっとも古いコーヒー農園があったとされています。
飲料としても6世紀にはすでに飲まれていたと言われています。
モカの由来は、ヨーロッパへコーヒーを運ぶために使われたモカ港という港の名前から
来ています。
また、同じくエチオピア産のコーヒー豆もこの港を通して運ばれていたので、差別化するためにイエメンモカ・モカマタリと言うようになって、今に至ります。
ちなみにこのモカ港は現在コーヒー輸送には使われておりません。
イエメンは中東に位置しサウジアラビアのような砂漠地帯のイメージがありますが
珍しく山岳地帯を多く有し、降水量も多くコーヒー豆の栽培に適した地域といえます。
イエメンのコーヒーの特徴
イエメンのコーヒーと言えば、モカが代名詞にもなっています。
特に、バニューマタル地区で生産されるモカ・マタリは生産量は少ないですが、ブランドとなっています。
モカフレーバーと呼ばれる、赤ワインのような強い香味が最大の特徴で、フルーティーでさわやかな酸味も備えています。
豆の大きさも、小さくコロコロとした見た目の物が多いのが特徴です。
焙煎は浅煎りから中煎りがベストで、モカのフレーバーと酸味を生かせます。
ただ、土地柄水資源が十分ではなく、精製法は今でも自然乾燥になっているため欠点豆が多い事もあり、コーヒーとしては評価が決して高くないことが多いです。
また、長らくの内戦による影響もあり、日本ではイエメンのモカコーヒーは手に入りにくくなっています。
コーヒーの原点ともいえる、モカコーヒーは入手の困難さや値段も高額なため
高級品ともいえますが、昨今の浅煎りブームもあり注目のコーヒー豆の一つです。
今回もご覧いただき有難うございました。