大阪と言えば豊かな食文化をイメージする人は多いと思いますが、その中には粉物やうどんのような名物料理でなく、喫茶店に代表されるコーヒー文化があります。
目次
大阪のコーヒー文化
アイスコーヒーの呼び名と発祥のメニュー
実は氷で冷やして作るような、昔ながらのアイスコーヒーは日本が発祥地と言われています。
そして昔から純喫茶の多い大阪では、ドリップで淹れるアイスコーヒーは古くから親しまれてきました。
現在若い人には大分廃れてはきましたが、もともと冷やしコーヒーと呼ばれていたこともあり大阪ではアイスコーヒーを略してレイコー(冷コー)と呼ぶ文化が残っています。
アイスコーヒー(冷コー)の発祥もそうですが、その他にも大阪の喫茶店発と言われるメニューがあります。
それが、ミックスジュースと卵サンドです。
ミックスジュースと言っても一般にフルーツジュースと呼ばれる物とは違い、牛乳にバナナやリンゴなどをミキサーにかけて作ったものをここでは指します。
みっくすじゅーちゅというブランドの飲料でも有名だと思いますが、少しとろみがあって甘いジュースです。
大阪ではジュースバーを中心に定番の飲み物の一つで、駅や百貨店の地下でもよく見かけます。
また卵サンドも、通常のゆで卵をすりつぶしてペースト状にしたものを挟んだサンドイッチではなく、厚焼き卵をパンに挟んだサンドイッチです。
今では、コンビニ等の量販店でも普通に見受けるようになりましたが、もともとは大阪なんですね。
大阪の喫茶店
大阪の観光サイトや観光ブックなどで食に関するページを見ても分かる通り、老舗の喫茶店が良く紹介されています。
昭和レトロな雰囲気のどこか懐かしい佇まいの喫茶店が、今でも目まぐるしく変わる大阪の街の一角に存在感をなしているのです。
そして、大阪は喫茶店の数が堂々全国一位!
人口一位の東京や、モーニングを朝から食べる文化のある愛知県(コメダ珈琲発祥地でも有名)より多いんです。
理由としては、土地柄建屋自体が狭く仕事の応接スペースにゆとりがないため、喫茶店のような外で行える商談の場が必要だったことがあげられます。
その結果、日本の高度経済成長期(1955~1970年代)から大阪は喫茶店が多くひしめく都市になっていきました。
特にミナミと呼ばれる道頓堀のある難波・日本橋(にっぽんばし)地域でよく見かけることが出来ます。
しかし時代の流れとともに、大阪も喫茶店の数は大幅に減少傾向で最盛期1万4000件あった数が、今では7.000件台にまで減らす事となります。
やはり駅前や商業施設等の立地の良い場所に、コーヒーの大手チェーン店等が増えたことや、カフェ形態が増えてコーヒーを飲む店の選択肢が増えたことが要因にあげられます。
大阪の有名喫茶店
丸福珈琲店 千日前本店
r.gnavi.co.jp
アラビヤコーヒー
r.gnavi.co.jp
喫茶マヅラ
r.gnavi.co.jp
喫茶店といえば、コーヒーだけではなくボリュームのあるデザートも美味しい特徴の一つです。
大阪に立ち寄った際は一度足を運んでみたいものです。
今回もご覧いただき有難うございました。